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昭和初期中心に50点──西宮で展覧会「日本画の風情」

西宮市大谷記念美術館が所蔵する約100点の日本画のうち約50点を紹介する「日本画の風情」展が同館で2月12日まで開催中だ。

富岡鉄斎らの作品を紹介する「屏風(びょうぶ)の世界」をはじめ、竹内栖鳳や堂本印象らの山水画、花鳥画、歴史画を並べた「京都の画壇から」、美人画家の上村松園、島成園、池田蕉園の作品を集めた「美人画の三園」、「日本美術院 草創期の画家たち」など6部で構成した。明治末から昭和30年代ごろまで、特に昭和初期に活躍した日本画家の作品が中心だ。

「雪渓遊鹿図」(1926年ごろ)は、文展や帝展で活躍し、京都市立絵画専門学校教授として活躍した山元春挙の作品。

一見水墨画に見えるが、小さなシカには色がついており、胡粉(ごふん)を使った雪の色も効果的だ。「円山派の出身だけに写生には忠実。実際に目の当たりにした風景を描いたのだろう」と、内村周学芸員は解説する。 上村松園「蛍」(43年)は松園らしい繊細な美人画。

下絵が残っており、松園が力を込めて描いた作品だ。大正期の脂が乗った横山大観が描いた「若葉」(14年)も、もえるような緑が印象に残る。全館を使った展示はゆったりとして内容が濃い。
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