50歳からの求人

現実を認識し、受け入れなければならない

30年以上も一社で勤務をして、直近の10年以上は「○○部長」と呼ばれてきているのです。 中には本部長・取締役という職位に就かれていた方もいるでしょう。 それがある日突然、慣れ親しんだ一流企業の社名も、周囲から呼ばれてきた肩書きもはずれる(はずされる)わけです。違和感を持たない方がおかしいです。 しかし、それが現実なのです。

退職前からこの現実を認識し、考え方を変える必要があります。 変えられない方であれば早期退職・再就職するべきではありません。 確かに早期退職により、上乗せされた退職金を手にすることは出来るでしょう。しかし、現実を受け入れる覚悟をせぬまま退職をしてしまうと、その先に待っているのは「不幸」以外の何ものでもありません。せっかく採用した方に短期間で退職されてしまう企業も不幸。短期間での退職を繰り返すことになってしまう本人も不幸です。

大手企業に30年勤務していたAさん(53歳)。前職での最終職位は経理部長

早期退職に応募し、半年以上の離職期間を経て入社したのは社員数30名のベンチャー企業。 元々は社員数500名以上の企業への就職を希望したAさんだが、希望するような企業からの求人が見つからず、失業保険の給付が終わりに近づいていたこともあり、入社。 その会社では最年長。社長も取締役も一回り以上年下で、社員の中には自分の子供に近い世代も多い。ベンチャー企業は少人数で運営していることもあり、派遣社員の事務スタッフもいない。コピーをとるのもお茶を入れるも全て自分でやるのが当然。しかも、全員が夜遅くまで働いている。オフィス備品も質素なものばかり。

この環境は、Aさんがこれまで働いていた環境と大きく異なることは言うまでもありません。 社長や取締役とは言っても、前職では部下として扱っていた世代。出社して席に座ればお茶が出てきたのに、今では自分で入れている。 そんな違和感に苛まれていたある日のこと、 向いの席に座っている若い社員に「これ、コピーしてくれない?」と言ったところ、「すみません。いま手が離せないので、ご自分でお願いできますか」との回答。 この一言で、今まで溜まっていたストレスが一気に爆発し、入社半年で退職を決意しました。

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